虚血性心疾患について |
虚血性心疾患とは、心臓を取り巻く冠動脈の血液が流れにくくなる、あるいは流れなくなることで起こる病気で、狭心症や心筋梗塞などがその代表です。
虚血性心疾患の最も大きな原因は動脈硬化であり、発症には生活習慣が深く関わっています。ですから、生活習慣の見直し、特にコレステロールを管理することが予防や治療の基本となります。
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| Q: 狭心症・心筋梗塞とは、どのような病気ですか? |
| A: |
心臓の筋肉は、冠動脈から酸素をはじめとする栄養を受け取っています。狭心症・心筋梗塞は、この冠動脈の血液がうまく流れなくなり、心臓の筋肉に酸素が行き届かなくなった状態です。
酸欠状態が一時的で、また元に戻るのが「狭心症」。酸欠状態が長時間続き、血液が流れない部分の心筋組織の一部が壊れ、心筋機能が低下し、最悪の場合は急死に至るものが「心筋梗塞」と呼ばれますが、このような病気をまとめ.て「虚血性心疾患」といいます。 |
| Q: なぜ血液が流れなくなるのですか? |
| A: |
最大の原因は、冠動脈の動脈硬化です。動脈硬化が進行すると血管壁に蓄積したコレステロールなどが血管を狭窄させます。また、血栓ができて、血管が完全に閉塞してしまうこともあります。冠動脈にスパズムという病的なけいれんが起こり、血管が狭くなって、血液が流れにくくなることもあります。 |
| Q: 狭心症と心筋梗塞の主な症状はどのようなものですか? |
| A: |
| 網膜症 |
網膜の細い血管がもろくなって眼底出血を起こす病気で、進行すると失明をまねきます。日本では成人の失明原因の第1位が糖尿病網膜症で、年間3000人以上が失明しています。 |
| 腎症 |
腎臓で糸球体という部分の細い血管が硬くなり、血液のろ過機能が弱まる病気です。血糖値の高い状態が続くと腎臓の働きが悪くなり、透析が必要になります。糖尿病では腎不全で年間およそ10729人が新たに人工透析を導入しています。 |
| 神経症 |
糖尿病になって5年経ったくらいの比較的早い時期にみられる合併症です。手足がしびれたりマヒしたり、尿の出方が弱くなったりいろいろな神経障害を引き起こします。 |
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虚血性心疾患の主な症状は胸痛ですが、狭心症と心筋梗塞では、現れ方が違い、上の表のようにまとめられます。
胸痛に加えて、動悸、息切れ、めまい、失神、悪心・嘔吐、疲労感などが現れることもあります。なお、神経障害がある人(糖尿病患者など)では、まれに、発作があっても痛みを感じない場合もあります。心当たりを感じたら、早めにドクターに相談しましよう。 |
| Q: 虚血性心疾患の治療は? |
| A: |
●狭心症
受診後、生活指導と発作を予防する薬と発作を抑える薬が投与されるのが基本です。この2つで不十分な場合は、血管を広げるバルーン治療や、他の血管を移植して血液の迂回路(バイパス)を作るバイパス手術などが行われます。
●心筋梗塞
心筋の壊死を最小限に抑え、急死に至らせないために、発作が起きたら、一刻も早く専門の医療機関(CCU)に運ぶ必要があります。治療には、血栓を溶かす治療やバルーン治療、ステント挿入術、バイパス手術などがあります。処置後は、狭心症と同様に生活指導と薬物療法が行われます。 |
| Q: 狭心症が進行すると心筋梗塞になりますか? |
| A: |
動脈硬化は、若い頃から徐々に始まっており(潜在性動脈硬化)、進行すると狭心症を引き起こします。狭
心症には、一定以上の強度の動作やストレスがあると発作を起こす「安定労作狭心症」と、決まったパター
ンをとらない「不安定狭心症」があります。不安定狭心症は、心筋梗塞や急死へ進行する危険性が高く、一方、安定労作狭心症は、致命的な危険は少ないといわれています。しかし、お互いに移行しあったり、安定労作狭心症が、直接、心筋梗塞、急死へ至る場合もないわけではありません。最近では、不安定狭心症、急性心筋梗塞、急死などを総称して「急性冠症候群」と呼んでいます。 |
| Q: 狭心症や心筋梗塞で気をつけるべきところを教えてください |
| A: |
コレステロール値が高いのは、過食や運動不足、脂肪分の多いファーストフード、インスタント食品の摂り過ぎなど、普段の食習慣や栄養のアンバランスに起因するものといえます。食事療法は、現在のコレステロール値を目安に考えるのが良いでしょう。例えば、検査で総コレステロール値が256mg/dLといわれたら、その値にあなたの食習慣が反映されていると考え、食習慣を見直し、脂質の摂取量を減らし、コレステロールを下げる作用のある食物繊維、大豆類、青身の魚などを積極的に摂るように心掛けて下さい。油を引かず調理できるフッ素加工のフライパンや電子レンジを利用するなど、調理方法の工夫も大事です。 |
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| コレステロールの多い食品BEST10 |
食物繊維の多い食品BEST10 |
| 卵黄(生) |
1300mg |
寒天 |
80.9g |
| するめいか |
980mg |
ひじき |
43.0g |
| あんこうきも |
560mg |
干し椎茸 |
42.5g |
| すじこ |
510mg |
かんひょう |
30.1g |
| 干しやつめうなぎ |
480mg |
こんぶ |
27.1g |
| うずら卵全卵(生) |
470mg |
切り干し大根 |
20.3g |
| いか焼き |
410mg |
インゲン豆 |
13.3g |
かずのこ(生)
鳥レバー
いかくんせい
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370mg |
ごぼう |
11.1g |
ししゃも生干し
たらこ(生) |
340mg |
わかめ |
5.6g |
| 牛レバー |
310mg |
オクラ |
4.9g |
(食品100gあたり) |
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| Q: コレステロール管理に運動は効果的だと思うのですが、どんな運動がよいですか? |
| A: |
運動もコレステロール改善効果が期待できるので、一日30〜60分程度の有酸素運動などは勧められます。しかし、虚血性心疾患の病歴のある方では、運動に最新の注意が必要です。運動を始める前には必ずドクターに相談して下さい。
有酸素運動:酸素を取り入れながら行う全身運動
ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリング、等 |